2021/07/11 ブログ
旧高千穂鉄道に架けられた2つの橋が、昨年末、国の重要文化財に指定されました。
一つは、日之影町八戸ダム上流に架かる旧五ヶ瀬川第三橋梁。
昭和14年完成、長さ268m、日本初の連続V型鉄筋コンクリート橋です。
今は遊歩道になっています。
川面に移るV型がとてもキレイでしょう!
鏡みたいでどこが川境かわからないですよね。
感動しましたよ~
もう一つが、日之影町と延岡市の境にある綱ノ瀬(つなのせ)川に架かる旧綱ノ瀬橋梁。
昭和12年完成、長さ418mで、43のアーチが重なる鉄筋コンクリート製のアーチ橋です。
旧綱の瀬(つなのせ)橋梁。
大小のアーチがとてもキレイに保存されています。
戦前最大のアーチのスパン47.8mで、コンクリートをあまり使わずに造るという技術だそうです。
この橋の上は危険なので残念ながら歩くことはできません。
五ヶ瀬川がとても透き通っていて飛び込みそうになりました(^-^)/
どちらも昭和6年の満州事変以降、鉄鋼需要が急増し、鋼材の使用が制限される中、
当時の鉄道省が、コンクリート工学の権威であった九州帝国大学の吉田教授指導のもと、高性能なコンクリート技術の開発に取り組み完成されたものとして評価されました。
すでに橋梁としての活用はできませんが、近代コンクリート構造物として土木遺産のAランクに認定されています。
今回、県議会の委員会で視察しましたが、とてもキレイな橋で、雄大な自然に溶け込んだ素晴らしい景観に感動しました。
皆様も機会がありましたら是非見に行って下さいね~(^-^)/